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生理痛と生理前のいらいら(PMS)への対処法

生理痛で救急車をよびました

という記事に検索で来てくれている方がたくさんいるようで、生理痛が重い方はたくさんいるのかな、と思っています。

私は生理痛も重いけれど、生理前のイライラや情緒不安定、むくみ、便秘などの、いわゆるPMS(月経前症候群)とよばれる症状がけっこうひどい。生理痛に比べて、PMSの方は特にない、という女性も多いし、あまり知られていないのかな、と思うけれど、身体症状よりもむしろメンタル的な不調を及ぼすという意味では、これもかなり辛い症状です。

10年以上PMSと付き合って、周りの人にもたぶん結構な迷惑をかけ、なんとか改善したいといろいろな方法を試してきたので、PMS(と生理痛)に対して私がやってきた対処方法をまとめてみます。

生理痛への毎月の対処法

PMSへの対応、の前に、生理痛への対応。私は生理痛も重いので、生理がはじまったらまずは痛み止め。バファリンを箱買いして常備しています。それと、夏だろうが冬だろうがホッカイロをおなかに貼っておきます。これでだいぶ痛みはやわらぎます。

あとは、休めるときはとにかく休むこと。眠れる状況なら眠って痛みをシャットアウトしています。生理のはじめの1日2日は何もしなくていいと思ってる。家事とか仕事ができたらすごい、えらすぎる。ごはんはお弁当を買ってくればいいし、移動が必要なときはタクシーを使ったらいいのです。

さて本題の、PMSへの対処法です。原則は生理痛と同じで、とにかく無理をしないことを心がけています。なんかいらいらしてるな、と思ったら、出かけるのをやめて家でゆっくりしたりしています。その上で、それでもしんどいときに…の方法。

ピル

私がはじめてPMSを他人に相談したのは大学生のときで、当時、情緒不安定がすぎてこれはだめだと思ったため、通っていた大学の保健センターに行って相談しました。

女性の職員さんが話を聞いてくれ、近くの婦人科を紹介してもらって受診。そこで低用量ピルの処方を受けました。

ピルはホルモンバランスを調整するので、よく知られている避妊の効果だけではなくて、生理痛を軽くする目的とか、私の場合のようにPMSの緩和とか、あとはホルモンの乱れから来る肌荒れに対しても処方されるそうです。

いくつか種類があるようですが、私が飲んでいたのは1シート28粒で28日分。7日ごとに違う成分(最後の7日分は薬ではないプラシーボで、日数の調整のために入っている)で、ホルモン量を調節するというものです。

デメリットとしては、保険が効かないので高いこと。私の場合は月に7000~8000円くらい払っていた気がします。病気ではなく生理にまつわるものだから保険適用外、ということなのだと思うのだけど、辛い症状なのだから、保険適用にしてもらいたいです、本当に。

あとは毎日同じ時間に飲まないといけないので、面倒な人には面倒かもしれません。それと、副作用がないかの検査のため、半年に1回くらいは内診があった気がします。

メリットとしては、生理が28日周期で正確に来るので、生理予定日が把握しやすいです。

私は1、2年ほどピルを飲んでいて、まあ飲む前のひどいときよりはPMSもましになった…かな…?という感じでしたが、そのころ環境の変化もあったし、あと生理周期がわかると逆に「生理まであと一週間だから今週はPMS来るぞ…」「このいらいらはPMSか…」みたいに変に身構えてしまって、なんかそのうちにもういいか、と思って、飲むのはやめました。

漢方薬

ピルを飲むのをやめて1,2年位経ったころ、やはりPMSはつらかったので、漢方を飲んでみることにしました。

はじめはよくわからなかったし、どんなものだろう、と思って、品川にあった(今もあるのかな?)漢方クリニックのようなところへ行って相談してみる。ここで漢方を出してもらったのですが、1日3回煮出して飲むやつと、1日3回粉で飲む、みたいな、結構ハードルの高いやつが処方され、しかもお値段もそれなりにしましたが、とりあえず最低限だけ購入して帰りました。

で、その時に処方されたのが「加味逍遥散(かみしょうようさん)」という漢方だったのですが、調べてみると薬局で2千円くらいで買えるのです、なので、その後は薬局で加味逍遥散を買ってしばらく飲んでみることにしました。

漢方は粉末(顆粒)のものと粒のものがあり、どちらも食前に水で飲みます。1か月分で大体4,5千円くらいだと思います、薬局で購入できます。

加味逍遥散に限らず、漢方は独特の風味があるので、味が苦手な人は苦手かもしれません。あとは毎食前に飲むというのはやはり面倒は面倒。それと、西洋医学のように即効性があるわけではないので、一定の期間飲み続けて、ゆるやかに体質が変わるのを待つ、という感じです。

これも私は1年くらい飲んで、なんとなく、もういいかな、と思ったところでやめました。

サプリメント、西洋ハーブほか

あとは私は試したことはないのですが、「セントジョーンズワート」という西洋のハーブ由来のサプリメントがあります。DHCなどから発売されているはず。これもPMSに効果があるといいます。

それから、最近「プレフェミン」というのも見かけてちょっと気になっています。これはゼリア新薬から発売されているのですが、「日本でただ一つのPMS治療薬(医療用医薬品を除く)」とのこと。これも西洋ハーブのチェストベリーが配合されているそうです。試されたことのある方に感想を聞いてみたい。

PMSへの対応、効果の有無

私が試したピルと漢方薬、効果についてはどちらもあいまいな感じで、あまり参考にならないかもしれません…。

なにしろ、イライラ、不安、というPMSの症状は数値ではかれるものではなくて、「このいらいらは生理前だからなのか?それともただ私がメンヘラなのか?」みたいに考えはじめるともうそれ自体がよくわからなくて辛くなってくるのですよね。

PMSだからいらいらしてもしょうがない」と思っても、「もともとあったいらいらをPMSで正当化しているだけなのでは?そもそもこのいらいらはPMS由来のものなのか?私がただの心の狭い人間なのか?」と思ったりして、全く回答がでなくて泥沼にはまっていくのは大変つらいものです。

現在は、生理前のいらいらはやっぱりありつつも、一番つらかった頃より少しはましになったかな、と思っているので、特に薬を飲まずに過ごしています。一生これが続いたらどうしよう、と思っていたこともあるけど、年齢を重ねてなんとなく落ち着いてきたような気はします。

その要因は、薬を飲んだこともあったかもしれないけど、環境の変化もあるし、ただ年齢とともに変わってきたのかもしれないし、自分でもよくわからない、というのが正直なところです。

今ものすごく辛くても、なんとなくやりすごしているうちに平気になっていくかもしないし、体も心も日々変化していくので、なんとか折り合いをつけて過ごしていくしかないよね、と思っています。

とにかく生理前後は無理をせず、自分をいたわって過ごすことだな、と思っています。PMSと生理痛に苦しんでいる皆様、少しでも参考になったら幸いです。

「ララランド」の素晴らしさと、カルテットロスの皆様へもおすすめしたい理由

「LA LA LAND」を観てきました。評判に違わず良い映画だった。「カルテット」とも通じるところがあるのでは?と思ったので、感想を書きました。以下、若干の内容への言及があります。

人生はいつもベストな選択ができるわけではないということ

終盤のシーンで一番思ったのは、人生において、いつもベストな選択ができるわけではないよね、ということでした。でも、ベストではなかったかもしれないその選択を、そういうものとして生きていく、というその現実。

運命論のように、あるいは「あなたしかいない」というドラマのように、人はただ一つの「正解」に向かってまっすぐ走れるわけではない。そういう人生のリアル、ある意味では残酷さを克明に描いてくれていて、ああ、これは、それでも生きている大人のための映画だな、と思いました。

お互いに「いつまでも愛してる」と言い合える(しかも別れた後に)関係であっても、そのあと別々の道を歩いて行くこともある、というのもまたリアルでした。

もう一つの人生に思いを馳せるということ

ベストではなかったかもしれない、と書いたけれど、主人公の彼女にとっては、現実の(別の夫と結婚し、女優として成功した)人生が一つの「ベスト」ではあると思う。それでも、何かきっかけがあれば、選ばなかった別の人生に思いを馳せてしまう。それは今の生活が不幸だとか、そういうことではないのだと思う。

だとしても、選ばなかった別の道を想像して、「あの道を選んでいたら今頃は…」的なディティールをシミュレーションしてしまうことはあるよね(私もよくあります)。

今が特別不幸というわけではなく、それなりに幸せにやっていてさえ、そのシミュレーションの中の自分の方が、今現実の自分より幸福に思えることもある。SEB'Sでキスをする空想シーンから、今の夫と並んで座るシーンへの切り替わりはそういうことだと思いました。

だとしてもやっぱり、その空想をロウソクのようにあたためながら、それとは違う現実を生きていく、というのを描いてくれていて素晴らしかった。

人生はグレー、の意味

ラ・ラ・ランド」には、ドラマ「カルテット」とも似ている部分があると思うので、カルテットロスの方にもおすすめしたい。

カルテットの良いところは、それはもう私が書く必要もないくらいたくさんあるけれど、その一つには、人生の「グレー」な部分を見せてくれた、ということではないかな、と思っている。 

別府さんは真紀さんのストーカーをするほど好きなはずなのに、皆からそそのかされると九條さんに「結婚しよう」と言ってしまうし、家森さんは茶馬子とやりなおそうといいつつ、その後すずめちゃんに片思いしていることがわかる。(ちなみにシナリオ本を読んだら、第一話ですでに、家森さんがすずめちゃんの寝顔を見て「おっ」と思う感じのシーンがありました!家森さん!)

物語ではよく、「大好きな人と幸せになれました!」「夢をかなえました!」みたいな、一直線のドラマがえがかれるけれど、実際の人生でそういうケースはむしろ少なく、「この人が良さそうだけど諸々考えたらまあこの人でも…」とか、「一番やりたいこととは違うけど、毎日それなりでまあまあ満足」とか、「こっちとこっち、別にどっちでもいいんだよね」みたいな、グレーな部分が大半を占めているのではないかと思う。

「ララランド」においても、彼女が女優という昔からの夢をかなえた意味では成功したけれど、結婚して家族がいても、「もしも」の幸せを思い描かずにはいられない、そういうグレーなところを描き出してくれている映画でした。素敵な映画でした。

カルテットロスの方、好きだった人との「もしも」を想像したことのある方、久しぶりに会うのを楽しみにしていた恋人となぜかケンカになって悲しい思いをしたことのある方、ぜひおすすめしたいです。

ADHDの話(2)できることとできないことの差が激しすぎる

仕事をしている上で、私はできることとできないことの差が激しすぎるのでは…?と思っていたのだけど、できないことの多くはADHDの特性と一致するものだ、とは最近気がついた。

電話がきけない

一番、できなさがはっきりわかるのがこれ。正確には、電話をしている時に、聞こえる距離で声を出されると、一瞬で電話の相手が何を言っているのかわからなくなる。
私が取引先のAさんと電話をしていて、隣の席の人から「次、こっちにも代わって」とか言われるのが苦手。それはもちろんなのだけど、Aさんと電話をしていて、近くでBさんとCさんが全く関係のない話をしていてもパニックになる。BさんとCさんの会話はもちろん、Aさんも何を言っているかわからなくなるし、私もAさんに何を言っているかわからない。
最近は、左の耳で電話をするときは、右の耳をふさいでいる。こうすれば頭には電話の音しか入ってこない(物理!)。
色々な情報が入ってくるなかでも、自分にとって重要な情報を無意識に選択して取り入れられるというのは、カクテルパーティー効果というらしいけど、私にはカクテルパーティー効果というのが皆無であった。

一度に複数のことができない

複数のことができない、というか、覚えておけない。何かやっている最中に、話しかけられたり、電話がかかってきたりすると、頭がパニックになり、前のことはすっかり忘れてしまう。午前中に準備した郵便物も、夕方になると出すのを忘れてしまう。仕事の話をしていても、1つ話をして、2つ目、3つ目の話になると、1つ目の話の内容は頭に残っていない。なので私はすべてメモをとっていて、よくメモをとるね、といわれる。短期記憶とは一体…。
一方で、何かしていると、あれもやっておかなきゃとか、色々なことが頭に浮かんでくる。
こういうときは紙に全部書き出して(誰に電話とか、メールの返信とか、荷物の発送とか)、紙を見ながら順番にやることにしている。

段取りができない

仕事の上でいちばん困るのがこれ、私は段取りができない。各所に依頼し、手配し、まとめて期日までに納品、みたいな仕事をしているので、段取りができないというのは致命的である。
具体的なタスクに落としこんでしまえば、それに集中してやればよいのだけど、タスクに落としこむまで、つまり、最終的な納品のためには最初にこれをやって、次にこれをやって、この発注は先にしておいて…みたいなことが苦手。
段取りができないので、それを他の能力とか、時間でカバーしている。タスクに落としこめたあととか、好きなことに対する集中力ならそこそこあると思っているのだけど、段取りがうまくできればもっと効率よく進むのにな…と思っている。

しっかりしていると思われている

注意欠陥な私だけど、仕事では比較的、しっかりした人のように思われることが多い。
というのも、油断していると忘れ物も多いし、全然しっかりできないので、仕事ではとくにきっちりやらないといけないと思ってるのだ。たとえばはじめてのことで、これくらいかな、と思う力の入れ具合でやっていたことが、全然達していなかった、という経験が何度かある。もとめられるレベルがわかればそれに合わせることはできるのだけど、とにかく人ができることができないので、適正な基準値がわからない、のだと思っている。
そういうわけで、仕事では一見、しっかりした人だと思われるのだけど、本当は忘れ物がないように、時間に遅れないように、ミスをしないように、すごく頑張っている。でも普通の人には、すごく頑張らなくてもできることなのだな…とは思う。(続きます)

ADHDの話(1)勉強はできるけど忘れ物が多かった

ADHD というのはこの数年でとみに知られてきた感じがあるけれど、私も例に漏れずと言うか、30才を手前にしてADHD を自覚するようになった。

子どもの頃の注意欠陥、多動

いま思えば子どものころから思い当たる症状はあって、私は勉強はできる方だったのだけど、どうしても忘れ物が多かった。教科書とか、洗濯した給食の割烹着とか、持ってきて、といわれたものをよく忘れてしまう。クラスで忘れ物が多いのはやんちゃな男の子タイプが多かったから、先生も、成績がよくて大人しい私に対しては、忘れ物が多いことについてどう叱ったらよいかわからないような感じだった。

ちなみに、これは書きながら思い出したけど、理科の実験で使った水銀の体温計も、顕微鏡のプレパラートも割ったことがある。普通の人はどちらも、一度も割ることもないよな…。これがやんちゃな男の子だったら、あーあやっちゃったよー、で済むのだけど、そういうタイプではないのでいたたまれない。

全校朝会とかで体育座りでじっと話を聴いていることができなくて、体がむずむずしてしまう。むずむずっ、というのが突然来て、動かずにはいられない。それはむしろ頭の中でというより、体の内側から突然発生するので、制御しようもない。みんなはそういうことがないのか、どうしているのかずっと不思議だった。

中学生の時、模試の数学の問題で、最後の方の難しい文章題とかは解けるのに、最初の簡単な計算問題で単純なミスが多く、母にどうしてなのかと言われた覚えがある。

クラスの女の子の輪にうまく入れないのは小学生の頃からだった。

でも、そういう諸々のことは、学校の成績はよく、大人しい子供だったので、特に問題になることもなかった。

片付けられない

片付けられないのも、今思えば昔からあったのだけど、実家にいるときはそこまで深刻な事態にはならなかった。でも大学に入って一人暮らしをすると、私は片付けとか、家事を日々こなすというのが本当にできなかった。洗濯物もたまるし、洗濯をしてもたたむことができない。使った食器もたまっていくし、郵便物もどんどん積み重なっていく。メールの返信もろくにできなかった。たまに思い立って片付けをはじめると、その時は徹夜をしてしまうくらい熱中してきれいになるのだけど(ADHD の過集中が発揮されてたのだなと思う)、しばらくするとまた散らかってしまう。

転職を繰り返してしまった

これもADHDの特性と言えるのかもしれないけれど、私は大学を卒業してから数年で二回、転職を経験してしまった。

大学を卒業して、新卒で大きい会社に就職したのだけど、この会社の事務の仕事というのが、それはもう私には全然できなかった。ざっくり言うと、割り当てられた書類を一件ずつ、社内のシステムに照らし判断して端末に入力、みたいな仕事だったのだけど、(自分にとっては)ブラックボックスな社内ルールは全然覚えられなかったし、一日中端末の前に座っているのも苦痛だったし、つまらないミスもなくならなかった。同じ仕事をしている一般職の方も多い中で、学歴だけは高いのに、総合職なのに、と思われているような気がして、できないことが情けないし、本当にこの仕事は自分には向いてないのだな、と思った。

大学までは、勉強ができることでなんとかやってきて、まあ第一希望の会社でなくたって、どこに就職してもなんとかそれなりにやっていけるのではないかな、と思い上がっていた私だけど、全然そうではなかった、と思い知らされた。22、23歳にしてそこまで自分のことがわかっていなかったなんて、情けないと思うけれど、その時は本当に自分のできること、できないことも全然わかっていなかった。

まあそういうことがあって、次は少しでも自分の興味に近い仕事をしようと思い、条件はだいぶ落ちるけれどとりあえずは興味のある分野の会社に転職した。修行と思いそこで勉強をさせてもらって、しばらく経って同じ分野の会社に2回目の転職をした。

2回の転職はそれぞれの時点では現状よりもベターな選択をしたつもりだし、納得もしているけれど、でも、新卒から何年も同じ会社につとめている人は本当にすごいな、と思うし、たくさん転職をしてしまったな、というのは、忍耐がない、気が変わりやすい人だというのを、自ら証明してしまっている。転職なんて、少ない方がいいに決まっている。そのことを考え出すと、自分はどうしてこうなのか、どうして世間の人がちゃんとやっていることができないのか…と思ってしまう。(続きます)

 

生理痛で救急車を呼びました

タイトルの通りなんですが、生理痛で救急車を呼びました、という話。

もともと生理は重くてPMSもひどく、数年前はピルを飲んでいた時期もあったけれど、ここ最近は落ち着いていて、生理のはじめの1〜2日くらい、市販薬の痛み止めを飲むくらいで済んでいました。
今回も、土曜日の夜にお腹が痛くなって、トイレに行ったら、あ、生理だと思い、支度をして就寝。
日曜日は昼から夫と出かける用事があって、朝起きて朝食を食べ、10時過ぎにバファリンを飲みました。この時点で結構お腹は痛かったものの、まあいつものことだし、薬を飲んだから大丈夫か、と思い、出かけるまでやはりお腹が痛くて横になっていましたが、予定通りに家を出ました。
電車に乗っているあいだ腹痛はあったものの、座れるときは座らせてもらいつつ、目的地の上野まで電車を乗り継いでいました。
ところが上野に着く何駅か前から腹痛がひどくなってきて、隣に座っていた夫が、今日は辞めようか?と聞いてくれましたが、上野で待ち合わせている人もいるし、とりあえず上野まで行って休もうかな、と思いました。でも、その間に腹痛はどんどん激しくなって、まともに座っていられず、前かがみになって座席の前の手すりによりかかっている状態だった。
すでに上野までは一駅ほどだったので、とりあえず駅に着いたら医務室に行くので駅員さんを呼んでください、と夫に言って、着いたところで電車を降り、改札階まで上がりました。インフォメーションがちょうどあったので、夫がそこに声をかけようとしてくれたのですが、そのあたりで吐き気がしてしまい、インフォメーションを通り過ぎて吐き気をおさえつつトイレに行きました。夫はトイレの入り口まで支えて付いてきてくれ、その間に駅の警備の人を呼んでくる、と言ってくれた。
トイレは並んでいましたが、気分が悪いので、と伝えて順番をゆずってもらい(並んでいる途中で吐くよりは、と思って…)、個室に入りましたが、結局吐かず、トイレから出ると、夫と警備の人が待っていてくれ、警備の人が医務室へ案内してくれて、夫に支えられつつ、インフォメーションがあった三階からエレベーターで地下一階へ。

上野駅の医務室というのは中央改札の奥にあり、簡易ベッドと毛布があった。そこに横にならせてもらったのですが、腹痛はおさまらず、脂汗も出てくるし、のたうち回る状態で、どうしたらよいのか…という感じでした。とりあえず上野で待ち合わせていた相手には夫から電話をしてもらう。しばらくしても腹痛はおさまらないので、あとこのとき改札がすごく混んでいて(医務室に入るのも警備員さんと夫が強めに声をかけてくれた)駅員さんとも何もコンタクトがなく、どうしよう…と思いつつ、しかしこの状態では家にも帰れないと思い、夫から7119に電話してもらった。
7119に夫から生理痛と伝えると、本人と話せますか?と言われたらしく、こんな状態でよければ…と思いつつ電話に出ると、生理何日めとか、妊娠の可能性はあるかとか、自分で歩けるか(歩けない)など聞かれ、その後電話を夫に戻して、どうやら救急車を呼ぶことになったらしかった。それで今いるところの住所を伝える必要があるらしく、駅の人に住所を聞くと、駅の方で呼びます、とのことで、このあたりの経緯はよくわからないのだけど、とにかく救急隊が呼ばれて、たぶん待っている時間は数分ではなかったかな、救急隊の人たちがきました。

救急隊は三人で、そのうち2人は男性、1人は同年代くらいに見える女性で、私には女性の人が色々と聞いてくれた。生理何日めとか、痛みはいつからとか、いつ薬を飲んだとか、今までに同じようなことはあるかとか、そういったことだった。あと血圧も測ってもらいました。その間に夫には男性の隊員から、名前とか生年月日とか、保険証を確認したりとかしてたのだと思う。
一通り質問が終わって、少し移動できますか?と聞かれ、ストレッチャーに乗って改札から外に出て、駅前に止まっていた救急車に向かう。
タイトルで「救急車を呼びました」と書いたけれど、ここで救急車を見るまで、救急車に乗ることはよくわかっていなかったのです…。救急隊員の方が来て、とりあえず診てもらえるのかな?くらいに思っていたけれど、よく考えたら救急隊は治療ではなく搬送のために来るのね…。
夫と救急車に乗り、隊員の方が電話で受け入れ先の病院を探してくれる。おおごとにしてしまって申し訳ないな…と思いながら、男性が電話をしている間、女性の隊員の方がそばに座って、日曜日なので大学病院などになりますが、受け入れ先を探しています、と説明をしてくれ、最初は東大病院に、次に順天堂病院に聞いてくれたそうだった。
搬送先が決まり、救急隊が出発。ここでも私はサイレンをならすとは予想していなかったのだけど(だってただの生理痛…)まあ救急車なので、サイレン、鳴らしますよね…。生理痛なのに、と申し訳なかったな…。
この移動中にも女性の隊員の方が色々聞いてくれ、アレルギーの有無とか、既往症とか、前回の生理の日とか、私の場合はその後に不正出血があったので、そのことも丁寧に聞いてくれた。

すぐに病院に到着し、救急搬送口から入り、診察室へ。ベッドに寝かせてもらい、バイタル、血圧、体温などを測る。そのあと病院の方の指示で採尿。この頃には腹痛も少し落ち着いてきて、歩いて移動できる状態になっていた。
採尿から帰ってくると、救急隊の女性の方が、病院のお医者さんに私から話したことを伝えてくれていた。お医者さんと少し話したあと、私はこれで、と診察室を出て行ったその方、格好よかったな…。ありがとうございました、としか言えなかったけど、本当にすごくありがたかった。
冷静な対応が心強く、ありがたくて、尊い仕事だな…と思いました。その場ではきちんとお礼も言えなかったので、この場を借りて、ありがとうございました。救急搬送された人は、事態が事態なので、隊員の方には私のようにゆっくりお礼も言えないことがほとんどではないかと思うのだけど、隊員さんにお礼を言いたい人はたくさんいるのではないかな、と思いました。

病院では、妊娠判定のための尿検査のほか、内診と超音波検査をしました。諸々の検査の結果は「異常なし」とのことで、私の場合は本当に単なる生理痛であった。
鎮痛剤でロキソニンを出してもらい、朝飲んでから4時間経っているので(この時点で14時くらいだった)と、その場で服用。そのあと、多分ご厚意でだと思うのだけど、その場で横にならせてもらい、少しうとうとしたから20分くらいだったのかな、看護師さんが来て会計の案内などしてもらって、その頃にはすっかり腹痛もおさまっていて、お会計をして病院を出ました。お会計は、休日料金で6500円ちょっとでした。
あー、楽しみにしていた約束もキャンセルしてしまって、相手にも申し訳ないし、ただの生理痛なのに救急車を呼んでしまった、あの上野の医務室で休んでいればしばらくして腹痛も治まって、約束もキャンセルしないですんだかも、夫にも迷惑をかけてしまった、上野まで来てなにもせず、医療費ろくせんごひゃくえん…などと思いましたが、とりあえず、お腹が空いていたので、夫とエチオピアでカレー(辛さ0)を食べて帰りました。カレーおいしかったです。
帰ったのが多分4時か5時ごろでしたが、そのまま布団を敷いて寝てしまい、翌朝6時まで、12時間以上よく寝ました。

駅で倒れたのも、救急車を呼んだのも人生で初めてで、たかが生理痛で救急車を呼ぶなんて…という人もいることは十分わかりますが、生理痛ではない場合もあるし、そんな時のために7119があるのだな、と思いました。
私の場合は幸い、何事もなかったので、その場で待っていたら痛みはおさまったかもしれないけど、その時点ではいつ痛みがおさまるかはわからないし、そもそもその時は痛すぎてそんな風に考える余裕はなかった、ただ麻酔でも何でもいいのでとにかくこの痛みをなんとかしてくれ、としか思えませんでした。結果的に、きちんと検査をしてもらって何もないことがわかったので、よかったな、と思っています。
生理痛の時に出かけないで済めばいいのだけど、でも生理は毎月あるものだし、そのたびに予定をキャンセルはできないし、ある程度は我慢して付き合っていくしかない、そこが辛いところですね。今回も、今までの経験から、薬も飲んだから大丈夫、と判断したし…。
お医者さんいわく、すごーくお腹が痛い場合は子宮外妊娠の可能性もあり、即手術になる場合もある、とのこと(なので可能性の有無に関わらず妊娠の検査をするらしい)。あとからネットで調べると、生理痛がひどいときは子宮内膜症などの可能性もあるそうなので、生理痛が激しい場合、(もちろん、救急車でなくても)早めに病院に行くのがよいと思います。

(追記)
こちらも書きました、あわせてどうぞ↓
dic2135.hatenablog.com

東大卒、電通社員の自殺と労使の非対称性

電通の社員自殺の件、ショックが大きくてニュースを追ってしまう。

東大を出て電通というのは、傍目にはすごく成功したコースだし、実際に私が大学生の時にも、電通博報堂すごい!かっこいい!クリエイティブ!みたいな空気はあったように思う。新卒で入社した誰もが知る大企業を、一年もせず辞めてはいけない、みたいなプレッシャーもあっただろう。そして、これだけ非正規雇用だとか貧困とかが問題になっている昨今、もしかしたら周りの人から、「言っても電通でしょ、やりがいある、はなやか大企業でしょ」みたいに思われている、というプレッシャーも感じていたのではないだろうか(実際に周りの人がそう思っていたり、彼女に対してそう表現していたかは別として)。

そしてこれまでに努力して成功体験を重ねてきた経験が多い人ほど、 うまく行っていないのは自分の努力が足りないからだ、努力すればできるはずなのに…と、長時間労働のスパイラルに自分を追い込んでしまうのではないか。

私は新卒で入社した大企業を早々にドロップアウトしたけれど(長時間労働とかではなく、単に自分には適性がなさすぎると思ったからだった)、電通みたいな所謂「きらきら企業」ではないその会社を辞めようとする時ですら、周りの人には本当にいいのかとか、色々言われたな、あまり覚えてないけど…。

鬱と自殺にまで至らしめる長時間労働と、許しがたい(でも驚くほど普通の顔をして存在する)パワハラ、セクハラの問題性はいうまでもないけれど、有形無形のプレッシャーというのもまた、人を追い込む原因になるのだと思う。それをつくりだしているのは、同調圧力の強い日本の社会だと行ったら話が大上段になりすぎるかもしれないけれど…。

そして「残業月100時間で自殺するのは情けない」と書いた大学教授、「起業した人は寝袋を持ち込んで仕事に打ち込んだはず」とも書いていたけれど、それは、自分で起業したならばそうだろう。でも会社員というのは、起業家のように会社の方針を自分で決められるわけではないし、会社との労使契約を結んで働いている。会社の仕事であれば、意に反してもやらなければいけないし、上司の命令に逆らうことができない。そこには明らかな労使の非対称性、つまり、使用者側と労働者側の力の格差(もちろん使用者側が圧倒的に強い)とでも言うべきものがある。だから、使用者側の権力のもと労働に従事せざるを得ない労働者(会社員)と、自分の働き方、内容についてどうとでも自分で決めることのできる「起業した人」とは、決して、同じ地平で論じられないものだと思う。

その前提があり、ともすれば会社側がその権力を使って労働者側に不利益を押し付けようとする事案が多々あったので、日本の法律では労働者側に保護を与えているはずだと思うのだけど、まあ実際に形骸化している法律も多いし、先の大学教授の発言などのようなものを見るにつけても、その前提が浸透していないのだな…と思います。